木の章 鹿


1 木は肝で鹿

 五行の最初は「木」ですね。木は「肝」です。「肝」イコール肝臓ではありません。「肝」とは、肝臓と胆のう、それに自律神経の働きも含みます。

 または「木」は春、若葉の季節です。イメージカラーは青(緑)。昔は青と緑の明確な区別がありませんでした。ですから「青々とした草木の色」は緑色です。そういえば、信号も「青」は「やや緑がかった青ですね」現代でも、青は緑なのです。胆嚢に蓄えられた緑色をした胆汁は肝臓で生産されます。

 中医学では、肝臓と眼は関係しているととらえます。「眼は肝がうがつ穴である」としています。目がかゆくなったり、鼻水が止まらなくなる花粉症は「肝」の失調であるといわれます。

 五行と五禽の関係では、木は「鹿」を当てます。肝のはたらきを壊しやすい春には「鹿のエクササイズ」をお勧めします。

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